2008年01月19日

セクハラの問題

実はセクハラという言葉は、法律上の言葉ではないため、意味が確定しておらず、その言葉を使う人によって意味が違っていますが、一般的には「その意に反する性的な言動」というふうに理解されているようです。
 

これは、平成11年に施行された改正男女雇用機会均等法に、セクシュアル・ハラスメントに関する規定が新設され、第3章の女性労働者の就業に関して配慮すべき措置の章のところの21条に、
「事業主は、職場において行われる性的な言動に対するその雇用する女性労働者の対応により当該女性労働者がその労働条件につき不利益を受け、又は当該性的な言動により当該女性労働者の就業環境が害されることのないよう雇用管理上必要な配慮をしなければならない。」
という使用者の配慮義務を新設したことが理由です。同法における「性的な言動」がセクハラと理解されているのです。
 ただ、セクハラとは、もっと広い概念で、後述のジェンダーハラスメントもセクハラであるという見解もあります。目

性的な言動は、
@ 性的発言 性的な事実関係を尋ねること、性的な内容の情報を意図的に流布すること、性的な冗談やからかいをいうこと、食事やデートなどに執拗に誘うこと、個人的な性的体験談を話すことなど
A 性的行動 性的な関係を強要すること、必要なく身体に触ること、わいせつな図画(ヌードポスター等)を配布・掲示すること、強制わいせつ等の性的犯罪を行うことなど

また対価型と環境型があります

@ 対価型とは、例えば、性的関係を拒絶されて、腹いせにその人を解雇・不利益な配置転換・降格・人事考課を低くする等、加害者の性的な言動に対する女性労働者の対応により、当該女性労働者がその労働条件につき不利益を受ける形態です。
A 環境型とは、対価型のような不利益処遇はありませんが、例えば判例を参考にしますと、事業主が女性労働者の腰・胸などに度々触るので就業意欲が低下している、同僚が取引先において女性労働者に係る性的な内容の情報を意図的かつ継続的に流布したため、当会女性労働者が苦痛に感じて仕事が手につかない、女性労働者が抗議しているにもかかわらず事務所にヌードポスターを掲示しているため当該女性労働者が苦痛に感じて業務に専念できない等、当該性的な言動により被害者の就業環境が害される形態です。

均等法の通達では、セクハラが男女の認識の違いにより生じている面があることを考慮し、「平均的な女性労働者の感じ方」を基準とするのが適当であるとしています。しかし、セクハラ問題がそれを感じる被害者の救済をすることを目的としていることから、被害者本人の主観面が重視されるべきだとする見解もあります猫
posted by dreque at 14:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | セクハラ
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